2012/12/10

TrendMicroウイルススキャンが入っている環境で、Hyper-Vの仮想ディスク追加が失敗する場合の対処方法

TrendMicroのウイルススキャンソフトなどが導入された環境で、Hyper-V管理コンソール上で仮想マシンに仮想ディスクの作成・追加などが失敗する場合の対処方法をメモ。

<発生するエラー>


  • デバイス 'Synthetic Disk Drive' を追加できませんでした。
    '仮想マシン'は、デバイス 'Synthetic Disk Drive' を追加できませんでした。(仮想マシンID …)
    'C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V'にある Virtual Machines 構成 … はアクセス出来なくなりました: 要求された操作はユーザマップセクションで開いたファイルでは実行出来ません。(0x800704C8)


<対処方法>

この問題を解決するには、ウイルス対策ソフトウェア内のリアルタイム スキャン コンポーネントで次のディレクトリおよびファイルが除外されるように構成します。
  • 既定の仮想マシン構成ディレクトリ (C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V)
  • カスタム仮想マシン構成ディレクトリ
  • 既定の仮想ハード ディスク ドライブ ディレクトリ (C:\Users\Public\Documents\Hyper-V\Virtual Hard Disks)
  • カスタム仮想ハード ディスク ドライブ ディレクトリ
  • スナップショット ディレクトリ
  • Vmms.exe
  • Vmwp.exe
また、Windows Server 2008 R2 でクラスターの共有ボリューム (CSV) と一緒にライブ マイグレーションを使用するときは、CSV パス "C:\Clusterstorage" とそのすべてのサブディレクトリを除外します。
(KB情報より引用)
たとえば、トレンドマイクロウイルススキャンの場合は、設定画面で上記設定を実施すれば良い。
が、コーポレートエディションなどで管理者コンソールが封じられている場合は、たとえば下記のようなレジストリを設定すれば良い。


[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\TrendMicro\PC-cillinNTCorp\CurrentVersion\Real Time Scan Configuration]
"Enable"=dword:00000001
"ExcludedFolder"="C:\\ProgramData\\Microsoft\\Windows\\Hyper-V"

(Enableをdword:0にすると、リアルタイムスキャンが止まってしまうので注意)


<参考>

Hyper-V をインストールした Windows Server 2008 ベースのコンピューターまたは Microsoft Hyper-V Server 2008 ベースのコンピューターで仮想マシンを作成または起動すると、エラー コード "0x800704C8"、"0x80070037"、または "0x800703E3" が表示されることがある [KB961804]

1 件のコメント:

  1. 同じ現象が発生してかなり困っていたところ、こちらの記事に辿り着きました。Win8Pro環境ですが、無事問題が解決しました。
    本当にありがとうございます!

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